親子の老後編集部

定年後は自給自足?老後田舎暮らしのメリット、デメリットと必要資金

暮らし

2017.10.5

定年退職後の田舎暮らしを夢見たことはないでしょうか?
都会は夏は暑いですし、様々な騒音でいっぱい。それに家賃だって高いし老後生活する上では田舎の方が良いのでは?と感じる部分もたくさんあります。

しかし、実際のところ田舎暮らしにはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?そしてその必要資金はどれくらいかかるのでしょうか?
今回の記事ではそれらを解説していきたいと思います。

田舎暮らしのメリット

さて、田舎暮らしのメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
一つずつ見ていきましょう。

自然が豊か

田舎は都会に比べて緑が多く、空気も綺麗。そのせいか、自然がとても豊かです。都会では見ることのできない動植物がたくさんいて、四季を体いっぱいで感じ取ることができます。

特におすすめする生き物はホタル。ホタルは田舎にあるような綺麗な川にしか生息しません。毎年6~7月の初夏にかけてみることができます。

自然が好きな人にとってはこれ程のメリットはないでしょう。

土地が安い

都会に比べると圧倒的に安いです。都会で借りるなら倍以上の値段がかかる広さのアパートや賃貸住宅であっても、田舎であれば安く借りることができます。また、農作放棄地などが多数あることから、余っていて手がつけられていない土地もいっぱいあります。

そんな土地を借りて、畑を営むこともできます。定年退職後の趣味や体を動かす副業としてはとても良いかもしれません。また、土地の借用値段も大体月5千円以下がほとんどであり、人によっては無料で貸してくれます。

場所によっては毎日がグルメ観光

漁港に近い田舎に住むことによって、毎日卸したての海産物を食べることができます。地元の漁師さんと仲良くなることによって、旬の魚介類をおすそ分けしてもらえるなんてことも度々あります。

写真愛好家にとっては天国

田舎は被写体の宝庫。四季折々の風景がみなさんの手にあるカメラを彩ってくれます。おすすめは星空。都会では絶対見ることのできないような天然のプラネタリウムは写真愛好家でなくても感動もの。

それが晴れている日であれば毎日見られるという贅沢。
カメラを持って夜空を撮影するのは胸が躍りますね。

自給自足の生活ができる

前述の通り、土地が安く、畑を持つことも容易ですので、自給自足の生活をすることができます。もちろん、食べるもの着るものすべてを賄うということは中々ハードルが高いかもしれませんが、毎日の主食である米なんかは自給自足しやすい農作物です。

また、自分の予想を上回る収穫ができた場合は地元の直販店で売り、お小遣い稼ぎにもなりますし、近所におすそ分けすると、それ以上の物が返ってくることもあります。

土地だけでなく、物価も安く、生活費が安い

都会よりも圧倒的に物価が安いです。そのぶん田舎で働く人々の収入が少ないというのが田舎ならでは。しかし、収入面に関しては定年退職している皆さんにとって関係のないこと。都会では数百円する野菜が田舎では100円もしないで買うことができたりします。

また、生活費については後述しますが、都会に比べるとやはり安いという傾向にあります。

ご近所での助け合いがある

今でこそ車や交通機関の発達、村おこしなどによって田舎もそこそこ便利になりつつありますが、やはり一人では何かと心細い。そんな時、田舎の近所付き合いは本当にありがたく思うはずです。

歴史的に助け合って行かなければ生きていけない(もちろん今はそんなシビアではないですよ!)ということもあったため、今でもご近所さんの暖かさは健在。困った時や分からない時はとても頼りになります。

田舎暮らしのデメリット

さて、田舎暮らしのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

やる事がない

一人で黙々とできるような趣味がない限り、田舎暮らしはすぐに飽きてしまう恐れがあります。なぜなら、田舎にカラオケやボーリングなどの娯楽施設がまったくと言って良いほどなく、都会ではよくやっているイベントも数えるほどしかありません。

加えて、時間がゆっくり流れるため、暇に耐えられない人にとっては苦痛かもしれません。

虫嫌いの人にとっては地獄

自然が多いということをメリットに挙げましたが、別に自然が好きじゃないという人にとってはデメリットでしかないかもしれません。都会より圧倒的に多いのが虫。苦手な方も多いのではないでしょうか?

加えて田舎の虫は巨大ですし、種類もいっぱい。下手に灯りを付けていると、たくさんの夜光虫が寄ってきてうっとうしいことこの上ありません。

お店が少ない

やはり、田舎暮らしにおける一番のデメリットはこれでしょう。田舎には地元の人しか使うことのないような小さな店はありますが、都会に当たり前のようにあるスーパーマーケットやデパートはありません。行くとしたら、自宅から10キロメートル以上先なんていうこともあり得ます。

また、コンビニも不便です。田舎のコンビニは本当に名前負け。夜11時に閉まってしまうのが普通です。都会だとどれだけ場違いな時間に行っても必ず開いてますが、田舎のコンビニは24時間営業でない場合が多いです。

車が絶対に必須になってきますし、車に乗れたとしても決して便利な道のりであるとは言えません。加えて車以外の移動手段となるとかなり限られてきます。電車も1時間に1本なんていうのはまだいいほう。1日に5本くらいしか走っていない田舎町もあるのです。

田舎のほとんどは車社会です。もしもこれから田舎暮らしを始めようという皆さんは絶対にマイカーを購入するのをおすすめします。

病院が遠い

定年退職後の田舎暮らしにおいて最も気になるところです。あなたの住もうとする村が無医村である可能性もあります。また、もしも小さなクリニックがあったとしても、もしもの時の大手術ができなかったりという可能性もあります。

大きな病院まで行くには山を二つ越えなければならないという事態もあり得ます。身体の緊急時、中々融通が利かないのも田舎暮らしのデメリットです。

昔ながらの人間関係や地域の行事、風習がある

楽しいと思える方ならメリットにもなり得ましょうが、あまり人付き合いが得意ではないという人にとっては苦痛です。加えて、都会暮らしに馴れてしまった人にとって、その村独自の決まりや風習に合わせるには努力も必要。これを怠ると村八分に近い状態にもなりかねません。

郷に入れば郷に従えということわざがあるように、その村独自の伝統を事前に調べ、尊重していくようにしましょう。

田舎暮らしのための必要資金

さて、田舎暮らしをするために、どれくらいの資金が必要かざっと数えていきましょう。

まず必要となってくるのは住む場所。住宅を新しく購入する手もありますが、賃貸で借りるほうが手元資金を一気に減らさずに済みますし、もしその土地が合わなかった場合にも移りやすいです。
山奥や離島なんかでは3万円以下、安ければ1万円程度で借りられる物件も多数あります。田舎暮らしの最大のメリットは土地や不動産の安さ。ここで使わない手はありません。

住宅費の他、光熱費はどうでしょうか?
実は、田舎暮らしにおいてこれらの項目は都会より高くなってしまう可能性もあります。田舎は都市ガスが通っておらず、未だにプロパンガスで生活している集落もあります。プロパンガスは都市ガスに比べて需要も低いため高価。また、電気代についても豪雪地帯では暖房をフル稼働させるため、結構なお値段がします。
大体ガス台で1万円~、電気代も1万円~くらいかかります。

ここでアドバイスですが、プロパンガスは公共料金設定ではないので、業者によって値段がまちまちです。そのため、なるべく安い業者に頼むことで出費を抑えられる可能性もあります。

また、もしも車を持っていない人は絶対に車を購入しておくのをおすすめします。日本の中古車販売業界はかなり優良なので、30~50万円の中古車でもいい物が手に入ったりします。

また、畑を借りたり購入する場合、毎年野菜を育てるための肥料代や苗代なんかもかかってきます。自給自足を目指す人はこの出費も念頭に入れておきましょう。

田舎暮らしにおいて最も安く済むのは遊興費だと思います。
なんと言っても田舎は娯楽施設が少ない。一番の娯楽は立ち話だという意見もあり、事実ご近所さんはとってもお話好きだというケースも少なくありません。週に一度の飲み会やカラオケなんていうものもないので、遊興費は比較的安くつくでしょう。

さて、下準備が整ったところで実際一ヶ月にどれほどの生活費がかかるのでしょうか?
住宅費や食費を抜いて、田舎暮らしにおいて最も出費の多いのは車の項目。ガソリン代や車の維持に必要な保険や車検代なんかです。

そういった支出をざっと計算すると、かかるお金は年間180万円~。
貯金もなく急に田舎暮らしを始めるのは難しいかもしれませんが、普通に貯金があればできない値段ではありません。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう