親子の老後編集部

葬儀の流れと葬儀社選びのポイント、タイプ別葬儀費用

暮らし

2017.10.23

自分の死後の事を考え、整理していくいわゆる「終活」は縁起でもない話だと言われがちですが、とても大事なことです。死んでまで自分の子供や親類、そして他人様に迷惑をかけたくないと思う高齢者の方は多いでしょう。

その中でも、自分の葬式、若しくは高齢となった親の葬式を考えることは特に重要です。昨今、葬儀も多様化しており、しっかり考えておかないと、無駄にお金を取られたり、故人の意に反したような葬儀になってしまう可能性があります。

そこで、この記事では一般的な葬儀の流れや葬儀社選びのポイント、そして費用などに着目し、考えてみたいと思います。

1.葬儀までの一般的な流れ

まずは葬儀までの流れについてご紹介します。

医師から死亡診断書を受け取った後、病院で遺体の消毒が行われます。ばい菌や腐敗を防ぐため、アルコール消毒の他、耳や鼻など体の穴に綿を詰めます。その後、霊安室に移され、遺族の引き取りを待ちます。

遺体の引き取りはなるべく速やかに行いましょう。その際、入院していた病室の整理も遺族の仕事ですので忘れないでください。

遺体の引き取りは2人以上で行います。病院にお金を支払い、故人の私物の引き取りなどをした後、この時点で葬儀社に連絡する事も多いようです。病院から遺体を引き取った後、遺体を安置してもらえる場所も同時に手配できるからです。
最近では、故人が慣れ親しんだ自宅で葬式が行われるまで安置する例も多いようです。

その後、葬儀の打ち合わせを行います。
親類を呼び、喪主をまず決めましょう。葬儀社と相談し、お通夜・葬式の日程や場所を決め、戒名などは住職と相談するようにしましょう。
火葬場は休業日じゃない事をしっかり確認しておくことも重要です。

葬儀やその準備には多くのお金がかかる場合があるので、まとまった現金を用意しておくことをおすすめします。

また、もし自宅で亡くなった場合、主治医がいる場合は病院に連絡し、自宅まで来てもらいましょう。主治医がおらず、突然死や自然死の場合は注意が必要です。警察に来てもらい、現場検証をしたうえで事件性がない事が判明しないかぎり、遺体を動かしてはいけません。その後の動きについては病院で亡くなった場合と同じです。

2.葬儀社選びのポイント

最近、病院から葬儀社を紹介してくれることも増えました。しかし、それを鵜呑みにしてはいけません。病院は特定の葬儀社と提携を結んでいる例も多く、中には葬儀にかかる費用の他、本来ならばいるかどうか怪しいオプションを付けるよう促す葬儀社もあります。

もちろん、病院から紹介される葬儀社がすべてダメだと言っているわけではありませんが、オプションなどは即決せず、インターネットなどでその内容や目的をきちんと調べてから、判断しましょう。

葬儀社自体もインターネットで比較したり、探すことが容易になってきましたが、もし信頼できる人に紹介してもらえるようであれば、紹介をお願いするのがよいでしょう。
ただし、その場合でも実際に葬儀社の人と会ってみて、以下のポイントについて確認したうえで決めましょう。

・明細書や見積書が見やすく、どこにどんな費用がかかっているのかが具体的

・1つの提案の押し売りではなく、選択肢をいくつか用意してくれる

・家族葬の場合でも丁寧・親切
家族葬など、少人数での葬儀は葬儀社にとって利益があまりあがりません。露骨に嫌な反応を示す葬儀社もあるらしいです。しかし、それでも丁寧に故人を一緒に見送ろうとしてくれる葬儀社が良いですよね。

・口頭説明だけじゃない
パンフレットや資料など、葬儀社の人が帰った後でもじっくり読み込めるような資料がないところは少し不安です。

冠婚葬祭は信頼関係で成り立っていると言っても過言ではありません。以上の項目から信頼性をチェックするのももちろん重要ですが、実際に葬儀社の人と話し、この人と故人を見送りたいと思えるかも大きな判断材料です。

3.故人の生前中にしておきたい葬儀の備え

①どのような葬儀が良いか、希望を聞いておく

さて、葬儀の備えですが、まず、生前に親に希望を聞いておくことが重要です。
家族葬や自治体葬のように、親類縁者だけを呼び、小さくやるのか、友人や知人に至るまで呼び、大掛かりな葬式を開くのかについてはまずは聞いておきましょう。この葬式の形態によってかかってくる費用も大分違います。

もし生前に親に聞いておくことができなかった場合でも、安易にお金を安くしたいからといって家族葬をやるという選択肢を選んだりせず、故人の生前あった社会的存在感や友人関係をしっかり認識し、どのような葬儀を選ぶべきなのか判断しましょう。

②宗派やお墓について相互に理解する

宗派は葬儀において最も注意すべき点の一つです。
日本では仏式で葬儀を行うところが多いでしょう。しかし、仏教といえども多数の宗派がありますから、故人の家でどんな宗教、宗派を信じているのか確認し、それに則った葬式の準備をするようにしましょう。

また、お墓も仏式・神式など様々ですので、代々家に続いている墓に入るという事で本当に良いのか、実際にお墓を見に行き、生前に確認することが大事です。

③親類縁者・知人の連絡先を教えてもらう

親類と言っても、自分の知らない親類はたくさんいます。大体四等身以上は自分と関わりがなかったりする事がほとんどですが、自分の親となるとどうなのかわかりません。
そこで、あらかじめ自分の葬式で読んでほしい親類縁者の名前や連絡先、住所などを教えてもらっておきましょう。

また、故人の知人や友人なども呼んで大きな葬式を開きたい意向がある場合は、同様に連絡先をしっかり教えてもらいましょう。親類縁者の場合は仮に連絡先を教えてもらう事を忘れていても親類を伝っていけばなんとか連絡を取れるかもしれませんが、故人の友人や知人となると中々難しいところがあります。

4.葬儀にかかる費用

さて、最後に葬儀にかかる費用についてご紹介します。
ここでは、一般葬・家族葬・火葬式の三つを例にあげます。

一般葬

故人と生前付き合いがあった多くの人を呼び、開かれる葬儀です。親類も知り得なかった故人の一側面や思い出を垣間見れたりするのが特徴的です。しきたりや慣習を重視した葬儀が行え、多くの人と悲しみや思い出を共有できますが、費用もかかります。

<費用例>
祭壇・・・40万円
棺・・・14万円
骨壺・・・1万円
返礼品・・・X円(大体1000円くらいのものです。)
お食事(お通夜・告別式)・・・15万円(葬儀に来る人数によって前後)
火葬費用・・・2万円(地方によって値段にかなりばらつきがあります)
式場使用料・・・5万円
花・・・1万5千円
人件費・・・一人当たり3万円
ドライアイス・・・1万円
湯かん・・・13万円
遺影写真・・・4万円
寝台車・霊柩車・・・合計3万円~4万円
寺院への謝礼・・・17万円

家族葬

家族や親類だけが集まって開かれる葬儀です。また、少人数ながら故人の友人や知人を呼んだりすることもあるようです。家族葬は他人を気にする事がないので、お別れの時間をゆっくり故人と共に過ごすことができます。

<費用例>
祭壇・・・24万円
棺・・・11万円
骨壺・・・1万円
返礼品・・・X円(家族葬の場合、必要ない場合もあります。)
食事(お通夜・告別式)・・・3万円(葬儀に来る人数によって前後)
火葬費用・・・2万円(地方によって値段にかなりばらつきがあります)
式場使用料・・・5万円
花・・・1万5千円
人件費・・・一人当たり3万円
ドライアイス・・・1万円
湯かん・・・13万円
遺影写真・・・4万円
寝台車・霊柩車・・・合計3万円~4万円
寺院への謝礼・・・17万円

火葬式

最後に火葬式です。
10分程度で終わるため、時間の取れない方におすすめです。費用が最も安く抑えられる一方、見送った実感がないという意見もあり、菩提寺がある場合、許可なく行うとトラブルの原因となります。

<費用例>
棺・・・8万円
骨壺・・・1万円
火葬費用・・・2万円(地方によって値段にかなりばらつきがあります)
ドライアイス・・・1万円
湯かん・・・13万円
遺影写真・・・4万円
寝台車・霊柩車・・・合計3万円~4万円

>>「終活の始め方」はこちら

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