親子の老後編集部

お墓(墓地・墓所・墓石)の基礎知識とお墓選びのポイント

暮らし

2018.7.23

これまで盆暮れの墓参りぐらいしかお墓に接することがなかった人も、親が高齢になってきたり、自分自身が高齢に近づいてくると、親や自分のお墓はどうしようかと考えるようになってきたりするものです。

先祖代々より受け継がれてきたお墓がある人や自分のお墓を新しく建てたいと思われる人もいらっしゃるでしょう。

今回の記事では、お墓についての基礎知識や選び方、探し方についてご紹介していきたいと思います。

1.お墓について

墓地・墓所・墓石

お墓と言っても、墓地や墓所といった似たような言葉を聞きますが、墓地、墓所、墓石の意味はそれぞれ違います。

墓地は、亡くなった人を埋葬する区域のことを指します。付属する休憩所や執務室、駐車場などもそこに含まれる土地全体になります。

墓所は、墓地の中でも特にお墓を建てるために区画整備された場所のことを言います。

墓石は、ここにお墓があるということを証明するために建てる石のことです。死者の戒名や氏名、亡くなった日時を刻むことがあります。

墓地・墓所・墓石の違いは、範囲の大きさから見て、墓地>墓所>墓石というふうに理解しておけば良いでしょう。

建立までの流れ

日本人はお墓と言えば、仏式のもののイメージが強いと思いますが、実際、仏教だけでなく、神道やキリスト教などを信仰している人も多くいます。そのため、それぞれ宗派や宗教によってお墓の形が違います。

もしもお墓を新しく建立せず、先祖代々受け継がれているお墓に入る場合は自分の信教とは違う形式のものに入らなければならないかもしれません。

そうなるのが嫌だという方や、あとに残されるご子息や子孫のためにもお墓を新しく建立したいと考える方は以下のような流れで進めていきます。
①墓地を見学
②墓地の申し込み
③文字やお墓の形・装飾・石を決める
④契約・見積・工事
⑤完成

このように、お墓を建立と一口に言っても、そう単純なものではありません。予算や手間を考えた上で進めていくようにしましょう。

2.墓地の種類

一般墓地の場合は、種類が様々です。

・民間霊園
ほとんどの場合、宗派や宗教を問わず、墓石のバリエーションや装飾なども豊富で自由。オプションなどを付けると、充実したサービスを受けることも可能です。

・公営墓地
都道府県や市区町村が管理しています。そのため、価格や管理料も安いのですが、人気のため、空きが少なく、年に一回の募集も高倍率になります。

・寺院墓地
仏教はもちろんのこと、キリスト教の教会でもあることがあります。信仰心の強いお方や、代々この宗教で通っているというアイデンティティのある家柄の方におすすめです。

・共同墓地
こちらも宗旨や宗派を問いません。地域団体や自治体が管理し、近所の世帯によって構成されている墓地です。

一般的には、この中から墓地の形態を選ぶことなります。

3.墓所の種類

一般的には、日本式のものをイメージするかもしれませんが、芝生墓所やガーデニング墓所など、華やかなもの、お洒落なものも増えてきました。

・芝生墓所
芝生墓所は、その名の通り、芝生を墓所一面に植え、その上に墓石があるという形の墓地です。主に洋風の墓地にこのタイプの墓所があることが多いです。

・ガーデニング墓所
洋風庭園の中にお墓があるというような感じになっており、死後も四季折々の花が見守ってくれるでしょう。お墓の周りに自分が好きな花や木を植えることも可能です。

・緑地付墓所
緑地付墓所は、お墓とお墓の間にジャノヒゲを植えることによって、隣のお墓との間を保ち、ゆとりある仕様にしたものです。芝生墓所と同じように、緑の清涼感溢れる風情を楽しむことができるでしょう。

4.墓石のかたちや石の種類など

さて、お墓の場所が決まったら、次は、墓石の姿かたちを決める必要があります。

石の素材

石が、国産か、海外産かに分かれますが、基本的には、好みの問題になります。ただ、長い年月風雨に晒されるわけですから、耐久性という点は特に考慮して、それぞれの石が持つ特性を理解したうえで、素材を選ぶようにしましょう。

例えば、国産の芝山石は吸水率が0.08%と低く、高い硬度が持ち味となっています。スウェーデンで取れる御影石は産出量が少なく、かなりの高級石ですが、吸水率が0.006%という硬度を誇ります。

お墓のすがた

納骨棺だけで言っても、コンクリートか御影石かを選ぶことができます。コンクリートで作るのが一般的ですが、最近では納骨棺に重きを置く人も多くなり、御影石で作る人も多くなりました。

また、納骨棺の構造も一段地上納骨か二段納骨かを選ぶことができます。一段地上納骨は地上部分に納骨棺を設置し、そこに骨壺を置きます。二段納骨の場合は一段目を地下に、二段目を地上にというような形で納骨できる形状です。

次に、墓石の形が和型か洋型かも選ぶことができます。和型はイメージがしやすいと思います。縦長のもので、我が家だけの工夫を凝らしたりする人も多くなってきました。また、洋型の方は若干横長であることが多いです。

5.お墓選びのポイント

・宗派
無宗教の人であるならばこだわりはないかもしれませんが、熱心な信仰心がある人にとっては、重要です。最近では、宗教をまったく問わない墓地の方が増えてきましたので、宗教にこだわったからと言って、墓地に入ることができないというわけではありません。

・立地
一般的に、死後、お墓の掃除をするのはお子さんです。自分の息子さんや娘さんが住んでいる地域から離れたところにお墓を建てると、墓参りをするのにかなりの負担になってしまいます。お子さんや親族の方が、半日くらいでお墓参りを済ませられる場所を選べるといいですね。

・環境
墓所周辺の環境が悪ければ、せっかく作ったお墓も長持ちしません。なるべくじめじめとした日影がちになる場所は避けましょう。
また、墓地周辺の環境も重要です。周辺道路の状況や工業地帯かどうかなど、事前にチェックして決めましょう。

・墓地付帯の施設
例えば、車で来るのであれば、駐車場がないと不便ですよね。そういった付帯施設の充実も死後、親族の方々が気軽にお墓参りをしてくれるようになるかどうかの決め手となります。トイレだけでなく、無料休憩所などもあれば尚良しです。

・管理体制
管理が行き届いていなければ、お墓はすぐに荒れ果ててしまいます。実際に墓地を訪れ、お墓の清掃状況や植え込み、芝などの整備状況をチェックしましょう。また、お墓購入後、その経営主体が倒産などをしてしまうと大変です。お墓の経営者や経営団体が信頼できるかどうかも見ておきたいポイントです。

>>「葬儀の流れと葬儀社選びのポイント、タイプ別葬儀費用」記事はこちら

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