親子の老後編集部

老人ホームのガイド(住宅型有料老人ホーム編)

暮らし

2018.10.15

「住宅型有料老人ホーム」とよく比較されるのが、サービス付き高齢者住宅と介護付き有料老人ホームです。もう何が何やらわからないという声も聞かれますが、簡単に違いだけピックップしてみると…。

施設としての介護保険が適用されていないという点では、住宅型有料老人ホームとサービス高齢者住宅は同じです。また月額利用料はあっても家賃のような賃貸契約ではなく入居一時金が必要という点では、住宅型有料老人ホームと介護付き有料老人ホームは同じです。

基本はつかんでいただけたでしょうか。ポイントは「施設としての介護保険の有無」と「入居一時金」ですね。では「住宅型有料老人ホーム」の詳しい説明をしていきます。

住宅型有料老人ホームの特徴

住宅型有料老人ホームは、食事や日常生活の支援や、見守りや緊急時対応のためのスタッフがいる点が特徴で、自宅での生活よりも楽になり、万が一のときの心配が減ります。今まで受けていた介護サービスは変わらずそのまま続けることができます。
もう少し詳しく、メリットとデメリットを挙げてみましょう。

メリット

・常時スタッフの見守りが受けられる
介護スタッフとは限りませんが、見守りのスタッフは常駐しています。

・訪問介護やデイサービスなど外部のサービスが受けられる
今まで利用していた介護サービスをそのまま続けていけます。あれもこれも変わってしまうと精神的負担が大きいので、これは高齢者ご本人にとって安心できるポイントです。

・自立度が高いときから入居可能
介護がほとんど必要ない時期からの入居が可能で、介護付き有料老人ホームより初めは割安感があります。介護が必要になったときにそのときの状態に応じて外部に頼んでいく形なので、段階に応じて増やしていくことができ、無駄がありません。

・レクリエーションやイベントが多い
自立度が高い人が多いという点ではサービス付き高齢者住宅と似ていますが、介護予防や日常生活の楽しみのための手厚い配慮があります。ゲームや脳トレなどの日々の楽しみや日帰り旅行などのイベントなど充実しているので、こういった機会に参加することが好きな方であればおおいに楽しめるでしょう。

・健康維持やリハビリ用の機器を取り入れているところが多い
介護がほとんど必要でない方向けの健康やリハビリを考えた機器を備えているところが多いです。

・選択肢が豊富
設備やサービスの違いから非常に幅広い選択肢があるのが住宅型有料老人ホームです。共用設備の充実度もいろいろなので、予算や介護・医療サポートの充実度など重視するポイントにピッタリ合ったところを見つけることができます。

・全体的に少人数、夫婦で入居できる部屋もある
そのホームにもよりますが、介護付きと比べれば小規模な施設が多く、部屋の広さもいろいろあります。

デメリット

・入居一時金が必要
中には0円のところもありますが、多くは入居一時金が必要です。それとは別に月額利用料も発生します。

・施設内に介護スタッフが常駐していない
外部の介護サービスを今まで通りに受けられるということは、裏を返せば、住宅型有料老人ホームで介護を受けられないということです。ただし介護サービスに力を入れているところもありますので内容次次第では、介護付き有料老人ホームと変わらない場合もありえます。

・介護サービスを利用するほど費用が高くなる
介護付き有料老人ホームと違い、施設としての介護保険が適用されるのではなく、個人の介護保険を利用してのサービスになります。
介護サービスを自由に選択できるので、介護があまり必要でない時期にはメリットになりますが、介護度が進み、自己負担額の上限を超えるサービスを受けるようになった場合は、かなり高くつくということも考えられます。

・医療サービスがない場合が多い
中には看護師常駐のところもありますが、医療サポートは必須事項ではないので、外部医療機関を利用することになります。

住宅型有料老人ホームの入居条件

日常生活の支援と見守りというサービスが基本なので、入居を考えたときに介護度がすでに高い人は選ばない傾向があります。

・年齢
介護付き有料老人ホームよりも若干低めでなので、60歳以上でも入居できることが多いです。

・介護度
介護は不要の元気なうちから入れるところもあれば、要介護者を積極的に受け入れている住宅型有料老人ホームもあります。また認知症がある場合、介護度が高い場合は受け入れないというホームもあります。

介護付き有料老人ホームの費用

デメリットにあるように、入居一時金が必要な場合が多く、その額は設備やサービス内容によってさまざまです。終身利用ができる権利を買うという意味合いの入居一時金ですが、こちらの都合により短期間で契約を終わることもあり得るので、そういった場合にはどのくらい返還されるのか事前に確認しておきましょう。

月額については10~25万円です。が、介護が必要になった場合は利用する介護サービスの介護保険の1割負担分が加わります。上限を超えるとすべて自己負担となり思いがけないほど高額になりますので注意してください。

介護付き有料老人ホームの設備

介護が必要でない方でも入居できる住宅型有料老人ホームですが、長く住まれる方のために設備としては将来の介護生活がしやすい設備が整えられていることが多いです。たとえば、車椅子でも通りやすいバリアフリーになっていること、機械浴の設備があることなどです。

他には、元気で健康維持に積極的な人のための機器やリハビリのための機器、皆が集まれる談話室などを備えている場合もよくあります。
が、日常の生活支援以外には規定がない、介護や医療ケアは前提とされていないのが住宅型有料老人ホームなので、その他の細かい設備についてはどこに重点を置くかによってかなり違ってきます。

医療機関との連携ってどの程度?

自立している方、介護度の低い方向けの住宅型有料老人ホームですが、生活の場である以上緊急で何か起こることもあり得ますので、ほとんどの場合、近隣の医療機関と連携を図っています。
連携の内容はさまざまですので、元気で健康なときにはあまり気にしませんが先々のことを考え、以下の点を確認しておくことをおすすめします。

・定期的な訪問診療はあるか
・24時間往診体制は整っているか
・緊急入院の手配・受け入れは万全か
・ホームで看取りまでしてもらえるのか

住宅型有料老人ホームであっても、看護師が24時間常駐しているなど介護付き有料老人ホームとさほど変わらないところもあります。

>>「老人ホームのガイド(介護付き有料老人ホーム編)」記事はこちら
>>「老人ホームのガイド(サービス付き高齢者住宅編)」記事はこちら
>>「老人ホーム・介護施設の種類と特徴。民間と公共を分かり易く解説!」記事はこちら
>>「介護保険の基礎知識(仕組みや介護保険施設と民間施設の違いなど)」記事はこちら
>>「安心して過ごせる介護施設の選び方。選ぶための5ステップとポイント」記事はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう