親子の老後編集部

老人ホームのガイド(サービス付き高齢者住宅編)

暮らし

2018.10.1


サービス付き高齢者住宅というのは、簡単に「サ高住」「サ付き」と呼ばれる高齢者向けの介護施設です。民間施設のひとつで、全国でも爆発的ともいえるほどに増えています。
サービス付き高齢者住宅は賃貸契約の形で入居できる手軽さが特徴ですが、その他の特徴、どういった人たちが入れるのか、その設備などについてご説明します。

サービス付き高齢者住宅の特徴

高齢者住宅+サービスということで、このサービスの内容が特に気になりますね。不要なサービスがあれば無駄なお金がかかりますし、不十分なサービスでは心配ですし。サービス付き高齢者住宅はどういうメリットで選ばれるのか、気になるデメリットはないか詳しく見てみましょう。

メリット

・介護認定がなくても入れる場合もある
要支援・要介護の認定が低くても入居可能です。また施設によっては場合、介護認定を受けていないほど自立度が高くても入居できる場合もあります。

・費用が低く抑えられる
一般的なワンルームマンションを借りる感覚で、礼金や敷金程度の金額で入居できるところがほとんどです。中には無料のところもあります。また月額の利用料も施設によっての幅があるので、予算に合ったところを選べます。結果、かかる費用は低く抑えられることが多いです。

・生活の自由度が高い
介護施設に入るとそこのルールに従わなければならないのがちょっとという声も聞かれますが、サービス付き高齢者住宅の場合はそういった不自由さはかなり少ないものになっています。
たとえば外出や外泊などの届け出が不要であったり、居室内の風呂に時間に関係なくいつでも入れたりといったことです。

・たくさんの中から選べる
厚生省が発表したデーターによると、平成23年には994戸だったサービス付き高齢者住宅が平成26年には148,632戸に増加しています。物件数でいえば、4626物件にまでになりました。これだけ豊富になれば、場所や金額、設備やサービスの内容などを比較検討し、一番希望に合ったところを探すことができますね。


参照元:厚生労働省「高齢者向け住まいについて」資料P7

デメリット

・介護度が高い人は入居できないこともある
元気で自立した高齢者向けの施設なので、介護度が高い人は入居を断られる場合もあります。また入居時には元気であっても入居後体調を崩し、要介護度が高くなった場合は退去もしくは転居しなければいけない場合もあり得ます。
ただし「高齢者住まい法」により一方的な契約解除はできないので、突然退去を命じられるということはありません。

・加算料金が何かとかかることもある
サービス付き高齢者住宅は月額利用料が比較的安価ですが、基本料金に含まれるサービス以外を受ける場合は加算料金を支払って受けるということになります。介護が必要な場合、通院時の付き添いを頼む場合などは料金が加算されることが多いので、月額料金の加算額によっては意外にも高くつくということもあり得ます。

・常駐の医師・看護師がいない
常駐している医師や看護師はいないので、たとえば急な病気やケガなどの対応も施設任せにできないこともよくあります。場合によっては病院も自分で探す必要も出てきます。入居を決める場合にはどこまでをサービス内のこととして対応してもらえるのか確認しましょう。

・夜間の見守りが手薄
施設の職員が泊まりで見守りする場合もありますが、中には外部の警備会社につながる緊急通報システムを利用しているところもあります。何かあれば施設の管理者にすぐつながるとはいえ、少し気になる人もいるでしょう。

サービス付き高齢者住宅の入居条件

入居は単身でも夫婦世帯でもできます。親族関係やいわゆる内縁関係でも同居が可能です。ただし年齢や自立度については下記のような規定があります。

・年齢
単身であるときももちろんですが、同居の形で入居するときは二人ともに60歳以上であることが条件です。40~60歳という年齢であっても要介護または要支援認定を受けていれば入居できます。

・自立度
自立した生活が可能であること、つまり基本的に自分で自分の身の回りのことができる高齢者であることが条件です。ただし自立に対する細かい判断基準は施設によって若干違いますので直接問い合わせてみるとよいでしょう。

・医療行為
胃ろう、たん吸引、人口透析などの医療行為が必要な場合でも入居できるかは施設によります。

サービス付き高齢者住宅の費用について

一般的に賃貸マンションを借りる場合とよく似た料金のかかり方です。

・入居時にかかるもの
基本的に礼金や敷金のみで、有料老人ホームのような高額な一時金は不要です。

・月額でかかるもの
家賃と同じで広さや設備の違いによって幅があります。相場としては5万円程度のところもあれば、25万円程度になるところもあります。

サービス付き高齢者住宅の設備

サービス付き高齢者住宅が建設されるようになった目標は「高齢者に安定した生活環境を保障すること」です。「高齢者の居住の安定確保に関する法律」に従って広さや設備が整えられています。

・広さ
入居者の各個室は25㎡以上。ただし食堂やリビングなど広くて過ごしやすい共有スペースがある場合は18㎡以上でもよいことになっています。

・居室内にある設備
最低限あるものは、洗面用の設備と水洗トイレです。台所やお風呂、収納については、共有スペースに十分確保されている場合は、各個室になくてもよいとされています。

・バリアフリー対策
サービス付き高齢者住宅は、高齢者のために安定した生活環境であることが一番なので、建物内すべてがバリアフリーであることは大前提です。ですから、あらゆるところに段差はなく、必要なところに手すりが設けられ、通路や出入り口の幅も十分確保されています。

その他、よくある質問から

・サービス付きのサービスって何?
自立度の高い高齢者のための住まいがサービス付き高齢者住宅ですが、ついているサービスとは「安否確認」「生活相談」の二つです。そのために看護師や介護福祉士といった資格者が常駐しています。ただし時間帯は日中のみで、夜間については担当者が常駐していないところもあります。何かあったときにはすぐに駆け付けられる体制があることは義務付けれられています。

・リハビリサービスは受けられるの?
理学療法士や作業療法士などが対応しているところもあります。

・短期入所でもいいの?
基本は長い期間、元気で自立した生活を安全に送っていただくのがサービス付き高齢者住宅ですが、短期の一時的な利用ができる施設もあります。

・楽しいイベントとかはあるの?
季節ごとのイベントやちょっとした旅行などが計画されたり、カラオケや麻雀卓などが備えられていたりする場合もあります。

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