親子の老後編集部

安心して過ごせる介護施設の選び方。選ぶための5ステップとポイント

健康・介護

2017.10.14

親に介護が必要となり、施設に入ることになったとしたら。
親にとってこれから終の住処となるかもしれない場所ですから、施設を選ぶにも慎重になりますよね。

しかし、これまであまり縁のなかった介護施設。
いざ選ぶとなっても、どのようにすればいいのかわからないのが実情です。
ここでは、安心して老後を過ごせる介護施設の選び方についてご説明します。

介護施設を選ぶための5ステップ

介護施設を探してから入居するまでの流れを、5つのステップにまとめてみました。

1.施設を選ぶ基本的な条件を確認する

老人ホームなどの施設に入るにはかなりの費用がかかります。
まとまった入居一時金や敷金が必要なところもありますし、月々の利用料も安くはない金額です。また、入居する期間もどうなるか想定できません。
どのくらいの金額までなら負担できるのか、確認しておく必要があります。

また、どの地域の施設に入るのかも大きな問題です。
住み慣れた地域の施設に入れば、安心感がありますし、これまでのかかりつけ医や友達とのつながりを大切にすることができます。

しかし、もっと年をとったときのことを考えると、子どものいる地域の老人ホームに入っておいたほうがよい場合もあります。
最初に介護施設に対する条件を家族でしっかり話し合っておくと、あとの施設選びがスムーズになります。

2.施設についての情報収集をする

まずはインターネットを使って、希望する地域にどのような施設があるのかを調べてみましょう。

一口に「介護施設」と言っても、いくつかの種類があります。
・介護付き老人ホーム
・住宅型老人ホーム
・サービス付き高齢者住宅
・グループホーム

これらの施設のうち、住宅型老人ホームとサービス付き高齢者住宅は、食事のついた高齢者向けの施設に住みながら、外部の介護サービスを必要に応じて利用していくかたちとなります。比較的自立していて、ある程度自由な生活をしながら介護サービスも受けたいという場合に向いています。

介護付き老人ホームは、施設内で介護サービスを提供しています。
入居していれば介護サービスが受けられて安心ですが、これまでのかかりつけ医に診てもらいたい、なじみのデイサービスを利用したい、ということは難しくなります。

グループホームは認知症の方が対象となります。

親の状況と照らし合わせながら、どの介護施設が適切なのかを検討していきましょう。

また、ここで重要なのは、現在の状況だけでなく、これから先のことも考えて施設を選ぶことです。
年をとって介護度が上がったときのことも見通しておかなければなりません。
施設によっては高額な入居一時金がかかるところもあるので、慎重に考える必要があります。

3.資料請求をする

情報を集めて、ある程度の方針が決まったら、これはと思う施設の資料を請求してみましょう。
これは、施設に直接依頼してもいいですし、インターネットの施設選びサイトを利用してもいいでしょう。

現在は多くの介護施設がホームページを設置していますが、パンフレットからはまた違った施設の雰囲気がわかります。
また、パンフレットだけでなく「重要事項説明書」にも目を通しておくようにしましょう。

「重要事項説明書」とは、その施設の概要や設置事業者、利用料金やスタッフの体制についてまとめられたものです。
介護施設にはこの「重要事項説明書」を作成し、実際の入居の際には十分に説明することが義務付けられています。

パンフレットには入居してもらうための広告という面もあるので、よい面が強調されていますが、「重要事項説明書」には実際の施設の状況が記されています。
ネットに掲載している施設もあるので、ぜひチェックしてみてください。

4.見学をする

ホームページやパンフレットを比較して、候補となる施設が見つかったら、まずは見学をしてみましょう。
高齢者の方が生活している場であり、スタッフも忙しい時間帯があるので、必ず事前に電話で予約をすることを忘れずに。

実際に足を運んで見学すると、ホームページやパンフレットからはわからない生の状況がわかります。
パンフレットなどには細かいことまで載っていないこともあるので、質問したいことがあるときは事前にメモを作って聞き漏らしがないようにしましょう。

実際の見学で大切なのは、スタッフや入居者の様子を見ることです。
スタッフや入居者の間に十分コミュニケーションがあって、あたたかい雰囲気があるかどうかは大切なポイントです。

また、実際に案内をするのは施設長や現場のリーダーのことが多いのですが、施設長の雰囲気は施設の雰囲気につながっているので、十分に話を聞くようにしましょう。

いくつかの施設を比較することによって見えてくるものもあるので、いいと思った介護施設があればできるだけたくさん見学するのがおすすめです。

また、最初の見学は一人で行ってもいいのですが、候補となる施設が絞られてきたら親と一緒にまた見学するのがいいでしょう。

5.申し込む

見学をして入居したい施設が決まったら、申し込みをします。
ただ、地域によっては施設がいっぱいで、なかなか空きがない場合もあります。

見学のときに、入居状況や入居待ちの人がいるかどうかなどを確認しておきましょう。
もし希望のところに入れなかった場合には、空きが出るまで待つのか、他の施設に入るのかを考えておくといいでしょう。

介護施設の比較ポイント

実際に施設を見学したり比較したりするときに押さえておきたいポイントについて説明します。

・料金は無理なく払える範囲か
・毎月の利用料とは別途かかる金額はいくらになるか
・入居一時金や敷金の返還制度はどうなっているか

パンフレットには「利用料金」が示されていますが、これだけですむことはまずありません。たとえば、部屋で使う電気料金は管理費に含まれるところと別途料金のところがあります。

また、ベッドや布団についても、持ち込みが可能なところ、備えつけのところ、リースとなり月額料金がかかるところと差があります。

入居一時金についても、入居後まもなく長期入院などということになる可能性もないとは言えませんので、どのような返還制度となっているのか確認しておきましょう。

・居室の広さや設備は十分か
・医療体制はどのようになっているか
・介護度が進んだときにも対応してもらえるか

医療体制についても、介護施設によって差があります。
提携している病院から定期的に往診があるところもありますし、原則として病院には入居者が自分で行き、別途料金で職員の付き添いもお願いできるというところもあります。

また、介護度が進んで専門的な医療の補助が必要になると対応できない施設もあります。いざとなったときに困らないようにしっかり調べておきましょう。

・入居者の雰囲気はどうか
・施設内でのイベントや地域との交流はどうか

施設は親がこれから毎日生活をしていく場所です。
入居者は親と友達になれそうな雰囲気があるか、健康維持のためにもイベントやレクリエーションが充実しているかなどはチェックしておきましょう。

家族の安心のためにも納得できる介護施設を選ぼう

介護施設を選ぶことは、これからの親の人生を選ぶことでもあります。
これまでにあげたチェックポイントを利用して、家族みんなが納得できる介護施設を選んでください。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう