親子の老後編集部

老後の住まいはリフォームか住み替えか?そのメリットとデメリット

暮らし

2017.10.18

充実したシニアライフを送るうえでどのような住まいに住むかはとても大切なことです。
仕事から解放されて、老後はのんびりと田舎暮らしをしてみたい、あるいは、今住んでいる家の気になるところに思い切って手を入れたい等いろいろな夢があることでしょう。

しかし、老後の住まいを考えるときには、夢を広げるだけでなく、今まで以上に慎重に考える必要があります。

老後の住まいといっても、一軒家かマンションか、今住んでいる家に住み続けるか住み替えるか、夫婦二人暮らしをするか子どもと一緒に住むか、持ち家か老人ホームに入るか、など、さまざまな選択肢があります。

ここでは、現在一軒家に住んでいる場合に、持ち家をリフォームしたほうがいいのか、住み替えたほうがいいのか、そのメリットとデメリットについて考えていきます。

ライフステージにより変化する住まいに求められる条件

現在住んでいる持ち家はどんな条件を重視して購入したものでしょうか。
おそらく、通勤に便利なことや子どもを育てるのによい環境だったことが決め手となった方が多いのではないでしょうか。

しかし、老後の生活を考えるときには、通勤と子育てという要因はまったく関係がなくなってしまいます。
子どもがいるときには、庭があってのびのび遊べることや、2階建てで子ども部屋が作れることが大きなメリットでした。何より、一軒家を建てたという喜びも大きかったのではないでしょうか。

しかし、子どもが家を出て夫婦2人になるとたくさんの部屋は必要なくなります。また、2階への上がり下りも億劫になります。広い家は掃除も大変ですし、ガーデニング好きの人でなければ庭の管理も負担になってくるでしょう。

働き盛りの30〜40代に家を建てたとすれば、定年するころには家も築20〜30年になっています。屋根や外壁のメンテナンスも必要になりますし、キッチンやお風呂などにも気になるところが出てきます。
また、収入も現役時代に比べると減ってしまいます。

仕事からリタイアして老後の生活に入るときは、生活というソフトの面からも、家というハードの面からも、現在住んでいる家をどうするかを真剣に考えるときだと言えます。
その場合にまず思い浮かぶのは、今住んでいる家をリフォームするか、それとも住み替えるかということではないでしょうか。

持ち家をリフォームしたときのメリットとデメリット

持ち家をリフォームするメリット

慣れ親しんだ暮らしができる
持ち家をリフォームしたときに一番大きいメリットは、現在の環境を変えずに済むことです。住み慣れた街で、気心の知れた人に囲まれて、愛着のある家に住み続けることができます。

現在住んでいる家のよいところはそのままに、キッチンを安全なオール電化にしたり、バリアフリーに対応できるようにすれば、年をとっても安心して暮らしていけるでしょう。場合によっては部屋の数を減らしたり、二階建ての家を平屋にするという減築をして住まいをコンパクトにすることも選択肢になります。

もし、生活に便利で、まわりに買い物をする場所や病院がたくさんある場合には、無理に住まいを変える必要はないでしょう。
また、住み替えに比べると費用を抑えることができるのもメリットです。

持ち家をリフォームするデメリット

生活が不便になることも
もし60歳でリフォームしたとしても、それで終わりではありません。家はメンテナンスし続けなければなりません。
また、仮に60歳でリフォームしたとすれば、また70代や80代でメンテナンスが必要となります。そのときにメンテナンスの費用を負担したり、業者を手配したりする手間をかけることが本当にできるでしょうか。

また、車がないと生活できないような場所に住んでいる場合は、年をとって車を運転できなくなったときのことを考えなければなりません。
もし、今の家に住むことが難しくなったときには家を売って便利な場所に引っ越したり、老人ホームに入ろうと思っていたとしても、20年後に思い通りになるとは限りません。

最近、空き家の問題がクローズアップされています。
これからはどんどん家が余っていく時代です。よほどいい条件の場所でなければ、今よりも高く売ることは難しいと考えておいたほうがいいでしょう。

住み替えた場合のメリットとデメリット

住み替えた場合のメリット

条件に合った住まいが選べる
住み替えた場合のメリットは、これからの自分たちに適した住み方ができることです。
これから体が衰えていくことをふまえて、買い物ができる場所や病院が徒歩圏内にある便利な場所で、夫婦2人に合ったサイズの住まいに住むことができます。

定年後に住み替える場合には、一戸建てよりもマンションを選ぶ傾向があります。
マンションですと外出するときにも鍵一つで済みます。家の中がフラットなので掃除も楽です。一戸建てほどメンテナンスに気を遣う必要はありません。

住み替えた場合のデメリット

お金がかかる
住み替えた場合のデメリットは、まず第一にお金がかかることでしょう。

一戸建てにせよマンションにせよ、住居を購入するにはまとまったお金が必要となります。定年後だとローンを組むのも難しくなります。

マンションだと毎月管理費や修繕積立金を払わなければなりません。修繕積立金は、築年数が進むほど高くなる傾向にあります。年をとって、自分にとってはこのまま住み続けられれば十分と考えているときに、建て替えの話が出てくる可能性もあります。

また、これまでの気心の知れたご近所さんと離れて、また人間関係を作っていかなければなりません。もし住み替えをした先で大きなトラブルに巻き込まれたとしても、もう一度住み替えをする力は残っていないかもしれません。

老後を安心して過ごすために、ます徹底的なリサーチを

家族や仕事の状況が変わっても、持ち家があると、ついそのまま住み続けてしまうことが多いようです。

しかし、なんとなく過ごしていると、もっと年をとって病気やケガをしてしまったり、家が老朽化したりしたときに、本当はリフォームなり住み替えなりをしたほうがいいのに手が打てなくなる、ということになりかねません。

子どもが独立した、定年退職を迎えた、という節目のときは、家とお金について徹底的に考えるチャンスです。
これまでに挙げたリフォームと住み替えのメリットとデメリットを参考にして、我が家の状況はどうか、自分たちは何を優先して住まいを選ぶのかを考えてみてください。

また、今住んでいる家の価値はどのくらいなのかをきちんと確認してみてください。
ネットの一括査定を使えば、もし家を売るとしたらいくらくらいになるか、無料で簡単に複数の見積もりを取ることができます。見積もりを取った不動産屋に聞けば、近所の家がどのくらいで売れたのかという情報も教えてもらえます。

人生の最後のステージを心穏やかに生き生きとすごすためにも、老後の住まい選びには慎重になってください。

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