親子の老後編集部

高齢者に必要な栄養素は?高齢者向けの食事で気をつけたいポイント

食事

2017.10.16

健康で生き生きした生活をするためには、食事はとても大切なポイントです。
テレビでも毎日のように元気で長生きするための食事について特集が組まれていますね。
食べることは毎日のことなので、それだけ関心が高いのだと言えます。

年を取ってくると身体の状態もいろいろと変わってきます。また、持病があったりすると食事にも特別な配慮が必要となります。
しかし、食事においては、健康に配慮することも大切ですが、それだけでは味気なくなってしまうことも。

栄養面で優れているだけでなく、食事をおいしくい食べられることもまた大切なことなのです。
ここでは、親も家族もいつまでも元気で笑顔で過ごすために、高齢者向けの食事で気をつけたいポイントをご紹介します。

高齢者の特徴

高齢になると噛む力が弱くなります。唾液も少なくなるので、食事をしながらこまめに水分補給をすることが大切です。

また、年をとるにつれて体力がなくなります。
食事は体力補強にとって欠かせないことですが、食事をすることそのものが高齢者にとっては体力を使うことであったりします。

高齢者は食事がゆっくりになることも多く、食べるのにかかる時間も長くなりがちです。
早く食事をするようにせかすことは控えなければなりませんが、体力を消耗しないよう食事時間が長くなりすぎないように気をつけることも必要です。

食の好みも変わってきます。脂っこいものや重いものが苦手になり、あっさりしたものや薄味のものが好きになることが多いようです。
しかし、食の好みは十人十色。「老人向け」とされる薄味のものはおいしくないと言う高齢者も少なくありません。
親の好みを把握して、食が進むメニューを用意するようにしましょう。

また、高齢者の食事で一番怖いのが食べ物を飲み込むときに間違って気管のほうに食べ物が入ってしまう誤嚥です。誤嚥による肺炎は高齢者の死亡理由の上位に入っています。

誤嚥を防ぐためには、食物だけでなく、食べ方についても注意する必要があります。
調理の際には、食物は食べやすいように小さく切り、容易に噛み切れるようにしましょう。

また、食事のときにも、急ぐことなく時間に余裕を持って食べることが大切です。テレビを見ながら食べるようなことは避け、食事に集中できるようにしましょう。

高齢者の食事で大切な栄養素

糖尿病や高血圧などの持病がある場合は、カロリー制限など、その病気に合わせた献立にする必要があります。
そのような特別な制限がない場合、高齢者が意識して摂るほうがいい栄養素に次のようなものがあります。

たんぱく質

1990年代に100歳を過ぎた双子のご長寿タレントとして大人気だったきんさん・ぎんさん。きんさんとぎんさんの好物は魚だったそうです。また、ぎんさんはフライドチキンも好きだったとか。

栄養のためには野菜を多く摂らなければならないというイメージがありますが、高齢者が元気な生活を送るには、良質なたんぱく質を摂ることが大切です。
たんぱく質は筋肉や内臓、血管など、身体の組織を作るのに欠かせない栄養素です。肉・魚・豆腐などで、1日に50〜60gのタンパク質を摂りましょう。

カルシウム・ビタミン

年をとると骨が弱くなり、骨粗しょう症が増えてきます。
骨粗しょう症を防ぐには、骨密度を上げることが大切です。骨密度を上げるために、カルシウムと共にビタミンDやビタミンKを積極的に摂るようにしましょう。

ビタミンDはサケやウナギといった魚やシイタケ、ビタミンKは納豆やホウレンソウなどに多く含まれています。1日に600〜700mgのカルシウム、5.5μgのビタミンD、65〜75μgのビタミンKを摂るようにしましょう。を摂るようにしましょう。

ミネラル

塩分の摂りすぎは生活習慣病の原因となるので控えなければなりません。
しかし、夏には発汗のため体からナトリウムが失われることがあるので、1日に1.5gの塩を摂るようにしましょう。

食物繊維

年を取ると便秘になりがちです。しかし、健康を保つためには毎日お通じがあることはとても大切なことです。
便秘を防ぐためには食物繊維を摂ることが大切です。

一口に食物繊維と言いますが、食物繊維には海藻類やきのこ類のようなものに含まれる水溶性食物繊維と、野菜や豆類のようなものに含まれる不溶性食物繊維があります。

水溶性食物繊維は、水に溶けてゲル状になることによって便の水分量を増やして柔らかくします。
不溶性食物繊維は、水に溶けずに水を含んで膨らんだ状態で腸に入るので、腸の動きに刺激を与えて活発にして排便を助けます。

それぞれの働きが違うので、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維はどちらかに偏ることなくバランスよく摂取するようにしましょう。1日に17〜19gが必要です。

また、栄養素ではありませんが、高齢者はエネルギーの不足にも注意しなければなりません。

中年期はメタボリックシンドロームを予防するためにカロリーの摂りすぎが問題とされますが、食べる力が弱くなっている高齢者の間では必要なエネルギーが足りていないことも少なくありません。特に朝食や昼食を簡単なもので済ませているときは注意が必要です。

エネルギーが足りないと、体力が低下するだけでなく気力の低下も引き起こすことがあります。
ごはんやパン、油脂といったエネルギー源となるものもしっかり摂るようにしましょう。
1日に男性で2200kcal、女性で1700kcalが必要です。

高齢者の食べやすさに配慮しよう

高齢者の食事については、栄養と同時に食べやすさに配慮することが大切です。
噛む力が弱くなっているので、食べ物は一口で食べやすい大きさに切ります。また、口の中ですぐに噛み切りやすい固さにすることも大切です。野菜の皮や鶏肉の皮のような噛み切りにくい部分はあらかじめ取り除いておきましょう。

飲み込む力も弱っているので、とろみをつけるなどして飲み込みやすくなるようにしましょう。
食事をする力が弱っている場合は、食べ物を裏ごししたり、ミキサーにかけたりして摂取しやすくすることも必要です。

食欲が落ちてしまったときには、親の好きなものを取り入れたり、味付けを濃くしたりして、食べる意欲が湧くように配慮しましょう。

高齢者の食事を介助するときに気をつけるポイント

まずは食事のときには正しい姿勢をとるように気をつけましょう。
食べたものをスムーズに胃に送り込むためにも、上体を起こし、背中を伸ばした姿勢になるようにします。

正しい姿勢をとらないまま食事をすると、食べたものが胃ではなく肺のほうに行ってしまう誤嚥を引き起こすおそれがあります。

食器や箸も本人が扱いやすく、料理がおいしそうに見えるものを選びましょう。
食品を飲み込むことを助けるためにも、食事の中で適切に水分を摂りながら食べるように促しましょう。

ポイントを押さえて楽しい食事をしよう

高齢者の食事には配慮が必要なポイントが多くありますが、一番大切なのはおいしく楽しく食事ができることです。
現在は、高齢者向けの宅配弁当や、通販で買える冷凍の高齢者向けの食事も増えています。時にはそういったものも上手に利用しながら、高齢者もその家族も楽しんで食事ができるといいですね。

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